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システム開発部開発2課 リーダー

2009年入社

理工学部電気工学科卒業

印刷機械とお客様を繋ぐソフトウェアを開発

入社して以来、印刷機械の電装系を扱う部署でオペレーションスタンド(操作パネル)の操作画面用ソフトウェアの設計・開発を担当してきました。現在は、操作性のさらなる向上を目的とした次期開発機の操作画面ソフトウェアに取り組んでいます。主な業務は、画面デザインの仕様作成、試作画面の評価とフィードバック、ソフトウェア設計、開発メンバーのスケジュール管理です。印刷機械とお客様を繋ぐ操作画面は、とても重要な役割を果たしています。印刷機械自体は自動化が進んでいますので、今まで人が操作していた微妙な調整作業をソフトウェアに組み込んで、可能な限りオートメーション化することが目標です。印刷機械はとてもセンシティブで、紙質などの印刷条件に応じて細かく調整する必要があります。そうした際に、今まで5回操作していた部分が1回で済めば、調整のスピードを速めるだけでなく、ミスの発生も防ぐことができます。できるだけ操作をシンプルにしたいというお客様もいれば、自分で細かい調整をしたいというお客様もいますので、どちらの要望にも応えられるように設計をしています。ボタンが多くなると操作が複雑になるので、いかに使いやすい画面にするかが腕の見せ所です。印刷機械は高価な機械で、お客様にとって大切な一台ですから、妥協することなく全力で設計しています。

良いアイディアを生むのは、仕事を楽しむ姿勢

印刷機械の操作性向上を実現するための画面デザインを考えるには、お客様や営業など多くの人々の意見を聞き、自分なりにまとめる作業が必要です。開発に集中すると、どうしても視野が狭くなってしまうので、常に冷静かつ客観的な視点を持つことを自分自身の課題にしています。以前、従来の操作画面を刷新する新規開発を担当した時には、実際の印刷現場に足を運び、どのように機械が使われているのかを目で見て一から勉強しました。そこで知ったのは、同じ機械でも操作するオペレーターや印刷物の種類によって使い方が違うことでした。試行錯誤の末に新しい操作画面が完成し、お客様や営業担当の方など社内のメンバーから使いやすくなったと評価してもらえた時は、本当に嬉しかったですね。
お客様に印刷機械の性能を100%使いこなしていただくために、今後も操作画面のソフトウェアをさらに進化させていかなければなりません。近い将来、ウエアラブル(*)やUX(User Experience)デザインなど、より快適に操作するための技術開発が必要になるでしょう。今までは現状の課題を解決するための仕事が多かったのですが、これからはソフトウェアが主導して、お客様に新しい利便性を提案していくことが大切であると考えています。ソフトウェアの開発はアイディアが命。楽しく仕事をしないと、いい発想が生まれないので、ポジティブに挑戦し続けます。 *ウエアラブル:衣服や腕時計など身につけまま使えるコンピュータ端末。

※記事内容および社員の所属は取材当時のものです。